第7章 まさか・・・・・あの赤頭は?
「あー、良かったな。」
「そんなに、私の裸は
見えちゃダメなのか。」
「そりゃそうだろー
俺が見るんだから。」
ガツ!!
バシッ!!
「いってー!!」
殴ろうかと思ったら
先手を打った奴がいた。
「俊、寝言は寝て言え。」
「寝ぼけているのかい?」
殺気を放つ翔と
笑顔で黒いオーラを放つ玲。
「容赦無さすぎだろ!冗談だろー?」
「冗談に聞こえなかったスよ。」
「まぁな。冗談じゃないからなー」
「今度は私から殴られたい?」
「スイマセン、遠慮します・・・・・。」
溜息を漏らす。
あれ?そういえば・・・・・
「お昼はどうしたの?」
「あっ、やっべ。途中だった!」
「お風呂場から声と大きな
声がしたからね、中断して
来ちゃったんだよ。」
「んじゃ、さっさと作るか~」
ごめんね、と玲が困ったように笑って
翔と俊は苦笑いを浮かべながら
キッチンに戻って行った。
「はぁ~・・・・・マジ怖かったぜ。」
「火神くん、着替えがありますから
それに着替えてください。」
深く息をはいて力を抜いた火神くんに
クスリと笑ってそう言えば
キョトンとした顔。
「俺の着替えあるのか?」
「はい。買っておきました。」
「あの時、ですか?」
黒子くんが、問いかけてくる。
私は頷いた。
「だから、余分に買ったんだな。」
納得がいったというふうに頷く赤司くん。
そう。
紫原くん、青峰くん、緑間くんの
服を買いに行く時、最後に私が
購入した服だ。
あの時は誤魔化したけれど
予想が当たって、火神くんが
来たんだったら隠す必要もない。
「なんの話だ?」
「火神くんの服の話です。」