第7章 まさか・・・・・あの赤頭は?
「・・・・・」
何故だろう、空気が重い。
見なければよかった。
「晴華っち・・・・・」
「はい?なんですか?」
「火神っちが、現れた時
その・・・・・」
言いにくそうに
口をモゴモゴさせる黄瀬くん。
首を傾げた。
「裸だったのかよ?」
ピシリ。
青峰くんの言葉に空気が凍る。
なんていう質問をしてくれたんだ。
「青峰・・・・・もう少し
言い方を考えるのだよ。」
「あっ?めんどくせーよ。」
「藤ちん、かわいそう~」
「もう少し言い方があっただろう?」
口々に言われて
黙り込む青峰くん。
少し、悪いと思ったのだろう。
「火神くんは、どうなんですか?」
まさかの黒子くん爆弾発言。
火神くんが固まった。
「なかなかの直球・・・・・だね。」
玲も驚いたのか苦笑い気味だ。
「で?どうなんだよ?」
「翔、お前もか。」
思わず突っ込んでしまった。
何故、そんなのが気になるんだ?
誰も得をしないのに。
呆れていると
火神くんが、頭をガシガシ
掻きながらポツリと呟いた。
「は、裸じゃなかったよ・・・・・」
「そうなのかー?晴華?」
「何故二度聞く?そうだよ。」
コクリと頷けば全員が安堵の表情。
なんで安堵なのか分からない。