第7章 まさか・・・・・あの赤頭は?
「おい、てめぇ・・・・・随分と
派手な登場をしてくれるじゃねぇか・・・・・
火神大我。」
「まさか、アンタまでトリップしてくるとはなぁ~」
2人も火神大我だと気づいたらしい。
頬を引き攣らせながら詰め寄っている。
「はぁ!?つかなんでアンタら
俺の名前知ってんだよ!?」
火神大我は何が何だか分からず
混乱しているらしい。
「おい、火神大我
クソ暑い熱湯風呂に入るか
俺たちに殺られるかどっちがいい?」
「いや!俺は五右衛門か!
どっちも嫌だわ!
なんで俺がそんな目にあわなきゃ
いけねぇーんだよ!」
「これでも、譲歩したほうだぜ〜?」
ギャーギャー煩い3人に
私は溜息を漏らした。
騒がしい。
「君はなぜここに
トリップしてきたんだい?
この場所!に。」
「あ?んなもん知るかよ!
気づいたらここにいたんだからよ!」
若干キレ気味の火神大我。
突然訳のわからない場所に来て
見知らぬ2人に物騒な事を言われれば
そりゃキレたくもなるだろう。
「君もトリップしてきたんですね。」
「は?トリップ?ってか!あ、アンタ・・・・・!」
私の格好を見て顔を真っ赤にする
火神大我に、周りの空気が2℃ほど低下。
ここは、お風呂場だよな?
何だか寒いんだけど・・・・・。
「君が来た時、シャワーを
浴びていたんですよ。」
「ま、マジか・・・・・っあ!
俺は別にわざとここに来たわけじゃ!!」
「分かってますよ。
他の皆も、そのようですし。」
「他の皆?」