第6章 真剣勝負!だから、似てるでしょう?
「完璧・・・・・ふふっそうだね。
うん、完璧だね。」
晴華のプレーは
昔も今も変わらない。
人を魅了する。
「晴華は、全てにおいて
完璧にこなせるオールラウンド。
シュート、リバウンド、ディフェンス
その他も人より達観しているね。」
「すげーよなぁ~
晴華に初めて会った時
天性の才能がある。って思ったよ。」
「オマケに、あの性格・・・・・
興味が沸くに決まってるよな。」
当時を思い出して
おかしそうに笑う俊と翔に
僕も同じように笑った。
「なるほど・・・・・」
「?」
ポツリと黒子くんが呟いた。
どうしたのかと首を傾げる。
「あ、いいえ何でもありません。」
相変わらず何を考えてるのか
分からない顔だ。
一番曲者かもしれない・・・・・
「晴華は、強い。
君たちにはかなわないよ。」
「やっぱり、凄いっス・・・・・
晴華っちは!!」
尊敬、というような
キラキラした瞳で
笑顔を浮かべるのは確か黄瀬。
「悪意はなさそうだね。」
「何か言いました?」
赤い瞳がこちらを見る。
確か、赤司だったか。
要注意人物はこの子だな。
「いいや、君たちに
悪意があるか見ていたんだよ。」
「悪意?」
「極端に言えば晴華を
騙していないか嘘をついてないか、ね?」