第6章 真剣勝負!だから、似てるでしょう?
「あれ、藤ちんは〜??」
「晴華なら、飲み物を取りに。」
晴華がいなくなったことに気づいた
彼らが口を開いた。
目の前にいるのは
漫画の世界にいる
その本人たち。
信じられないことだけれど
見た目、バスケの強さ
それから、プレーの特徴
全てが一緒だった。
そうなれば、彼らが
トリップしてきたというのも
間違いじゃないのだろう。
晴華を困らせるなら
晴華が傷つくようなことをしていたら
即、連れ出そうと考えていた。
いや、考えている今も。
何故晴華の所だったのか
それは、分からないけれど。
でも、思ってた以上に
晴華を、大事にしているから
正直拍子抜けだ。
姿が見えなければすぐに
反応して、何かあれば
力になろうとする。
それは、多分お世話になってる
義理で来る部分もあるだろうけど
1番は自分がしたいから
しているように僕は見えた。
晴華も、普通にしているし
今のところは問題ないのかもしれない。
「あの・・藤宮さんは
何者なんですか?」
「ん?」
「全てにおいて
隙がありませんでした。
完璧です。」