第6章 真剣勝負!だから、似てるでしょう?
「ナイスだよ、翔。」
「サンキュー」
「豪快だな〜次は
俺もやってみよっかなー?」
「晴華も、ナイスパス。」
「ん、ありがとう。」
それぞれ、ハイタッチをして
笑い合う。
赤司くん達はというと
未だ呆然としていた。
「一瞬でした・・・」
「油断していたのだよ。」
「俺もっス・・・」
「さぁ、まだ始まった
ばかりですよ??」
ニコリと笑って
ボールを彼らに渡した。
「次は、君たちからです。」
「上等だ・・・
楽しくなってきたぜ。」
「負けないよ〜」
「皆、気を引き締めよう。」
うん、面白くなってきた。
「私、負けず嫌いなんですよ。
だから・・・」
負けねぇよ?
そう言った時の私は多分
不敵な顔をしていたに
違いない。
翔、俊、玲も
私と同じような笑みを浮かべている。
私達の言葉に彼らも真剣な
表情に変わった。
結局の所、私達も彼らも
バスケ馬鹿だから
真剣勝負になっちゃうのだろう。