第6章 真剣勝負!だから、似てるでしょう?
「それじゃ、はじめようか。」
赤司くんの言葉に頷く。
面白くなりそうだ。
「ボールはそっちからで。」
っと、赤司くんが
ボールを渡してくれた。
多分、ハンデのつもりかな?
「んじゃ、晴華ー?行くぞー!」
「はいよー」
翔が異常に張り切ってる・・・
苦笑いを浮かべつつ
ボールをくるくる回す。
相手を見れば真剣な
表示でこちらを見ている。
青峰くんと、黄瀬くんは
キラキラしているけど。
ドリブルをする。
グルッと辺りを見渡した。
笑みが浮かぶ・・・
「俊!」
「はいよっと!」
ボールを俊にパスをして
私は走る。
ザッ!
目の前に現れたのは
赤司くん。
「行かせないよ。」
「なるほど、固いね。」
チラリと俊を見れば
黄瀬くんと対面している。
次、俊がパスをするとしたら・・・
「玲かな・・・」
「玲!!」
俊が予想通り玲にパスをした。
赤司くんが目を見開く。
「まさか・・・」
赤司くんが、ポツリと呟いた。
「・・・鷹の目(ホークアイ)。」
「ふふっ、そのまさかです。」
赤司くんが気を抜いた一瞬の
隙を狙って素早く抜ける。
「くっ・・・!」
玲は、紫原くんと対峙してる。
「玲っ!」
声を上げれば
素早くボールが渡ってきた。
構えてボールを放つ手前・・・
「させるかよ!!」
青峰くんが飛んでいた。
視線動かせば翔がゴール前に
移動してる。
「残念、違うかな。」
シュートの構えを解いて
ボールを横に高く投げる。
「なにっ・・・!!」
その先には、翔。
ガンッ!!!!
豪快なダンクが決まった。