• テキストサイズ

これが、逆トリップですか・・・

第6章 真剣勝負!だから、似てるでしょう?


「あっ!晴華っちー!」

テニスコートに行けば
全員呆然としていた。

反対に、俊と玲が笑顔。

多分・・間違いなければ
きっと、バスケで勝負して
翔達が勝ったんだろう。

「この人たち凄いっス!
一回も勝てなかったっス!」

「えっ・・・」

黒子くんが、目を見開いた。

「全員ですか?」

「そうっス!」

悔しそうに顔を歪ませ
頷く黄瀬くん。

私は、俊と玲の近くに行く。
後ろから翔も付いてきた。

「ずいぶん楽しんだみたいだね?」

「久しぶりに腕のある奴と
やったからな〜
少しムキになっちまったぜ。」

スッキリしたような顔で俊が笑う。
玲も隣で頷いていた。

「藤宮、この人たちは一体・・・」

緑間くんの戸惑った様子に
私は目を見開いて翔達を見る。

彼らは首を振るから
溜息を吐いた。

「君たちに言ってなかったんですね?
彼ら、大会で優勝する実力を持った
バスケット選手ですよ。」

そう言えば全員が目を見開いて
固まった。

「会社にバスケットチームがあって
そこに、所属しているんです。」

「だから強いんだねー」

納得したと頷いて
髪を掻き上げる紫原くん。

「僕たちが負け続けるなんてな。」

少し呆然としたように言う
赤司くんに、翔と俊は顔を見合わせ
笑い出した。

「あっはは!お前さ
この世の中、お前らより
強い奴なんていくらでもいるぞ?」

「そーだぜ?今はまだ
小さな世界でしかプレーしてないけど
これからもっと幅広くプレーする日が来る。
その時に分かるんじゃないか?」

「・・・・」

黙り込む彼ら。
勝ち続けて来た彼らにとって
新鮮な体験なのだろう。



/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp