第6章 真剣勝負!だから、似てるでしょう?
「勝てない相手がいるから
強くなれるし、挑みがいがある。
そうじゃないかな?
強くなりたいって思う。
より、バスケが楽しくなる。」
ニコリと穏やかに笑って
玲は、言った。
彼らも、黒子のバスケを知っている
キセキのメンバーの事も。
勝つこと。がバスケをする意味になって
義務になってしまった。
楽しいという感情を捨てて。
WCのおかげで
その感情も変わってきたけれど。
「さっ、もうやんねーの?」
翔がバスケットボールを
片手に不敵に笑う。
すかさず、青峰くんと黄瀬くんが
やる!と告げた。
私は思わず笑ってしまう。
負けたことが悔しいのだろう。
どこか、楽しそうでもあるけど。
「晴華っちもっスよー!」
「え?私?」
「そうだぜ?昨日のリベンジ
まだしてねぇからな。」
マジですか・・・
よく見れば、2人以外にも
赤司くん、緑間くん、紫原くん
それに、黒子くんまで
やる気のような気がする。
・・・仕方ない。