第5章 部屋が・・・寒いです。
「それじゃ、お手伝い
お願いできますか?」
「任せてください。」
優しく微笑む黒子くんに
なんだか癒されつつ
洗い物をはじめる。
「藤宮さんの友人は
かなり、個性がありますね。」
「・・・えっ」
それ、黒子くんが言う?と
思いながら先の言葉を待つ。
「結構、意外な人ばかりでした。」
「そうですかねぇ。」
案外、そうでもないですよ?と笑う。
首を傾げる黒子くん。
確かに口調はこうだし
見た目もかなり翔達とは違う。
だから意外と言われるのも
分からなくはない。
「似てたりする所も
あったりします。」
「そうですか?」
「そうなんです。」
不思議そうな黒子くん。
私は小さく笑って
騒がしい声を聞きながら
お皿を洗っていく。
「そんなこと言ったら
君たちもそうですよ?」
「僕たちですか?」
「結構個性豊かですよねぇ。」
色とりどりの頭に全く違う性格。
一緒と言えばバスケに対する思い。
「確かに、そうかもしれません。」
お皿を拭きながら少し考えて
ゆっくり頷く黒子くん。
「でしょう?
だから、お互い様ですね。」
「そうですね。」
顔を見合わせて笑い合う。
黒子くんは、話しやすい。
何だろう、落ち着くなぁ。