第5章 部屋が・・・寒いです。
「そういえは、晴華っちは
一体なんの仕事をしてるんスか?」
他愛ない会話の途中
ふと、思い出したように
黄瀬くんが聞いて来た。
「あぁ、デザイナーです。」
「デザイナー!?」
玲が出してくれた
紅茶を飲みながら言えば
黄瀬くんが叫んだ。
「ちなみに、君たちが買った服
私がデザインした物です。」
今度は、黄瀬くんだけじゃなくて
皆がビックリしている。
予想してた反応に
思わず笑ってしまう。
「つまり、あそこは
藤宮がデザインした服の店
ということだろうか?」
「そうです。」
「す、すごいっス・・・」
呆然としている彼らに
苦笑いをして、紅茶を飲んだ。
「だからあの店員皆、藤ちんに
丁寧だったんだねー」
「つーか、男物も
デザインしてんのかよ。」
「そうですね。」
頷けば青峰くんは
自分が着ている服を
ジッと見つめた。
なんだろう・・・
「変ですか?」
「別に・・・」
「青峰くん、素直じゃ
ないですね。」
「テツ!余計な事言うな!」
「おやおや・・・」
どうやら、気に入って
くれたらしい?