• テキストサイズ

これが、逆トリップですか・・・

第5章 部屋が・・・寒いです。


「翔、俊?
先に来ていたなら分かるよね?
教えてくれるかな?」

ニッコリ、笑顔で
2人に近づく玲。
・・・怖い。

「・・・玲も
見たことあるだろ?
こいつらの顔よく見てみろよ。」

顔を引きつらせながら
彼等の顔を見るように促す翔。
玲は固まって座っている
彼らに視線を移した。

ビクッ

1人大きく反応したけれど
後はいたって平然としている。
ある意味最強かもしれない・・・

「君達は確か・・・
あの漫画の登場人物じゃない?」

目をパチクリさせて驚く。
当然の反応だと思う。

「そっ、つまりー
こいつら、ここに
トリップして来たんだとさ。」

「・・・・・・」

沈黙がこれほど
痛いなんてあるだろうか。

「俊・・・とうとう
頭までおかしくなったのかい?」


「ちょっと待て!!
どーいうことだそりゃ!?」

哀れな物を見るかのように
若干引いている玲。

これは、信じていないらしい。

私は小さく溜息を漏らした。



「玲、俊は嘘は言ってないし
頭もおかしくなってないよ。
本当のことだから。」

ピタリ

玲の動きが止まる。

「2日前、突然部屋に
彼らがトリップして来たんだ。
その時の事も私が見てる。
信じられないけどさ・・・」

「晴華・・・」

玲がゆっくり近づいて
私の両肩に手を置いた。

「出来ればその時に
呼んで欲しかったよ。」

「急だったから。
彼等の世話で忙しかったし。」

仕方ないよ。と言えば
何故か深い溜息。



/ 115ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp