第4章 過保護すぎる・・・友人です。
「ところでな?俺たちはまぁ
こーして穏便に済んだけどさ・・・」
「これを穏便?」
殺気立ちながら
彼らに詰め寄っていたのが
穏便なのだろうか。
「いやいや、玲の事を考えたら
俺たちは穏便だろう。」
・・・そうだった。
溜息を漏らす。
一番厄介な人を忘れていた。
「遅れてくるって言ってたけど
もうそろそろ・・・」
俊が携帯を見ながら
ポツリと呟いた瞬間
チャイムが鳴った。
「・・・」
来てしまった。
彼らに玲の事、まだ説明もしてない。
一番の問題児だって事を。
「居留守使っていい?」
「いや、無理だろ。」
「・・・」
翔にすかさずつっこまれて
黙り込む。
出るしか方法はないか・・・
憂鬱だ、非常に憂鬱だ!
足取りが重くなりながら
玄関に向かった。