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これが、逆トリップですか・・・

第4章 過保護すぎる・・・友人です。


「なっ?来てただろー?
で?この状況を説明してくれるよな?
晴華。」

笑顔で詰め寄られ
私は顔が引き攣った。

とりあえず彼らの部屋で
騒いでいるもう一人の友人を
止めなくちゃいけない。

私は小さく溜息を漏らして
彼らの部屋に向かう。


部屋に入れば
怯えた顔をした黄瀬くんが
こちらに気づいて
すかさず駆け寄って来た。

ワンコに見えるのは
私だけ・・・?

「晴華っちー!!」

「すいません。
突然でびっくりしましたよね。」

恐ろしい物でも見た!
というような表情で
怖い友人を見る黄瀬くん。

なんだか気の毒になってきた。


「晴華!」

「おはよう、翔。」

「あ?あぁ、おはよう晴華。」

怒りながらも
律儀に挨拶を返すこの人は
俊と同じで仕事仲間で
私の友人である
増田翔(ますだ しょう)

昨日、メールを何通も
送ってきた張本人である。

「藤宮おはよう。
一応説明したんだが・・・」

「はい、分かっています。
大丈夫ですよ。
私が説明します。」

きっと、翔も俊も
彼らの言葉じゃ
信用しないだろう。

とりあえずリビングにと思い
全員をリビングに行かせる。



「晴華、こいつらから
説明は聞いた。
ここにいる理由も。
それは、本当か?」

眉をキツく寄せながら
翔が私に詰め寄る。


「うん、そうだよ。
彼らはここへ突然やってきて
トリップしてきた。
翔だって、彼らを知ってるだろう?」

「・・・はぁ、マジかよ。」

「・・・漫画の世界から逆トリップ・・・
またこれは面倒な事になったもんだ。」

頭を抱える翔と
目が据わっている俊。

空気が重い。
そして、冷え切ってるいる。

「で?連絡がなかったのは
こいつらが原因だと?」

「・・・まぁ」

「体調が悪いのかと思って
心配したんだぜー?
また、ご飯もろくに食べずに
過ごしてるのかと思ってさ。」




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