第4章 過保護すぎる・・・友人です。
「おいこら!!説明しやがれ!!」
騒がしい・・・
確か昨日もこんな感じで
起きなかっただろうか。
完全に眠りを妨げられ
苛立ちながら体を起こす。
ん・・・?
ちょっと待って?
さっきの声って・・・
「わー!!すいませんっス!!
っというか誰っスかー!?」
「それはこっちの台詞だ馬鹿!!
なんで晴華の家にいるんだよ!!」
間違いない・・・
ベッドから降りて
彼らの部屋に行こうとしたら
扉が開いた。
「お?起きたかー。
んじゃ、とりあえず
この状況を詳しく!説明
してくれよ。」
そう言って怖い笑顔を浮かべるのは
私の仕事仲間であり友人でもある
久谷俊(くたに しゅん)
向こうで怒っている人ではない。
・・・こちらもなかなか
怒っているけれど。
「なんでいるんだ?」
「いやいや、昨日メールしただろ?
明日の朝に晴華の家に行くって。
見なかったのか?」
「そんなメールあった・・・?」
見覚えのないメールに
眉を寄せれば、俊は
やれやれと肩を竦ませる。
「もう1回確認してみろよ〜
書いてあるからさ?」
そう言われたから
携帯を取ってメールを
確認すれば・・・
「あ・・・」
確かに来ていた。
あの何通も来ていたメールの
一通に。しかも一番下に。
上の文だけしか見てなくて
下を見落としていたらしい。