第3章 騒がしい・・けど悪くない。
帰れるまで勿論
住んでも構わない。
けれど、才能ある彼等を
この世界に留めて置くのは
もったいないだろう。
それに何より
家族、友人、仲間。
沢山いるはず。
早く帰る方法
見つかればいいけど・・・
「藤宮さん?」
呼ばれてハッと
深い思考から抜けて顔を上げれば
黒子くんが、こちらを
覗き込んでいた。
「どうかしたのか?」
赤司くんも覗き込んできた。
黒子くんと赤司くんの後ろを見れば
全員がリビングに
戻って来ていた。
気づかなかったようだ。
「いいえ、なんでもないですよ。
あ、何か飲みますか?」
「ね〜藤ちん、お菓子ある〜?」
「おや?こんな時間からですか?
ありますけど、少しに
してくださいね?」
体に悪いですよと言って
少しのチョコとクッキーを渡す。
漫画の通り、ずっと
お菓子を食べてるんだな。
「ありがと〜」
嬉しそうに笑って食べる
姿は割と可愛い。
「晴華っち、洗い物
終わらせたんスね?」
少し不満げに呟いた黄瀬くん。
黄瀬くんの言葉で気づいたのか
緑間くんも眉を寄せて私を見た。
「俺達がやるのだよ。」
「すいません。
明日からやってもらおうかと
思ったんですよ。」