第3章 騒がしい・・けど悪くない。
「義務だと思って
やってる訳じゃありません。
ただ、藤宮さんの
負担を減らしたいんです。」
「・・・」
なんだ、これは。
照れくさい・・・。
「そうですか・・・
分かりました。」
「それじゃ、俺も何か手伝う〜」
「・・・」
「青峰っち!手伝わないなんて
なしっスよ?」
「・・・ちっ。わーったよ。」
おや?
これは、珍しい。
まさか青峰くんも
手伝ってくれるなんて。
なんだかんだ、皆優しい。
「ありがとうございます。」
そう、お礼を言って笑う。
それから、彼らは
お風呂に入って行った。
その間私は皿洗いをして
片付けをすませる。
手伝うって言ってくれていたが
とりあえず、今日はよしとして
明日からお願いしよう。
それにしても・・・
現れたのは突然。
そうなれば、元の場所に帰るには?
いきなり消えるのだろうか?
それもそれで、少し・・・
しかし、一向に何の動きもない。
帰る手段もないし、手がかりもない。
・・・大丈夫だろうか。
きっと、彼等だって
帰りたいだろう。
バスケだってある。
「どうしようもないな・・・」