第1章 初めまして・・・?
「これから、どうするっスか?」
黄瀬くんが、心配そうな表情で
僕と赤司くんを見る。
「まずは、藤宮の話を聞くしかないだろう。」
「そうですね、それから
藤宮さんと一緒に考えましょう。」
「けど、あの人怪しくないっスかね?」
黄瀬くんの言葉に僕は、キッチンにいる
藤宮さんに目を向けた。
見知らぬ場所で、見知らぬ人。
警戒するのも仕方ない。
赤司くんも警戒している。
僕は・・・
「僕は、藤宮さんがいいなら
藤宮さんの所でお世話になろうかなって
思ってます。」
「えぇ!」
「今の状況で事情を知ってるのは
僕たちがここに来た瞬間を見てる
藤宮さんだけです。
ここから出て、後はどうするんですか?」
「それは・・・」
「確かに、テツヤの言うとおりだな。
いつ戻れるか分からない。
ここを出て、別の場所で過ごすにしても
お金もないし、無理があるだろう。」
「はい。」
「確かに、そうっスね・・」
「藤宮さんが来て、話を聞いた後
聞いてみましょうか。」
「あぁ、そうしよう。」