第2章 人数が増えました、仲良くなりましょう?
「藤ちん〜持ってきた〜」
「はい。これはまた・・」
「少しは遠慮するのだよ・・」
カゴに沢山のお菓子を入れて
持ってきた紫原くんに苦笑い。
緑間くんが、眉を寄せて
お菓子を見ている。
「藤宮さん、持ってきました。」
「ありがとうございます。」
スポーツドリンクの箱を持って
戻ってきた黒子くんに
お礼を告げて、レジに向かう。
ついでに、緑間くんのお汁粉も買った。
しかも箱で。
凄く好きなんだと実感した。
お会計がかなり凄い。
またまた、大量の食材を
なかなか目立つカラフル集団が
袋の中に入れて行く。
やっぱり、凄まじい
注目を浴びていた。
・・・何故か私にも。
小さく溜息を漏らす。
「よし、詰め終わりましたね。」
と、袋を持とうとして空振り。
「・・・・・」
昨日もあった光景。
彼らを見れば、普通だと
言わんばかりに袋をそれぞれ
手に持っていた。
「黄瀬くん」
「大丈夫っス!俺が持つスから!」
「赤司くん」
「藤宮は持たなくていい。
重いから。」
「黒子くん。」
「僕だって持てますから
大丈夫です。」
持つよと言う前に断られた。
ならばと、緑間くんを見る。
「これは、俺が持つのだよ。」
言葉を発する前から断るなよ・・
せめてもで一つくらい持ちたいと
紫原くんに視線をうつす。
「紫原くん、持ちますよ?」
「これは、俺のお菓子だから
自分で持つ〜」
「・・・なら青峰くん」
「ああ?なんでお前に
渡さなきゃいけねーんだよ。」
何言ってんだ?とばかりに
言われて、何も言えなくなった。
結局私は手ぶら。
何故か居心地が悪い。
でも、なんだかんだで
あれだけ警戒していた
緑間くんも、青峰くんも優しい。
親切だなと思った。