第2章 人数が増えました、仲良くなりましょう?
「完成っスね!」
「はい。黄瀬くん
ありがとうございます。」
完成した朝食をテーブルに並べて
みんなを呼んだ。
ゾロゾロと歩いてくる中でも
やっぱり、紫原くんは高い。
首が痛くなりそう。
「それじゃ、食べていて下さい。」
「えっ!?
藤宮さんは、食べないんスか!?」
「私はフルーツヨーグルトだけで
大丈夫・・・」
そう言いかけて、携帯が鳴った。
ギクリとする。
まさか・・・
頬を引きつらせながら
携帯を見れば、案の定。
「・・・・」
「藤宮さん?」
「・・・やっぱり、食べます。」
「どうかしたのか?」
不思議そうに問いかける赤司くん。
「いや、鬼が来ますから・・」
「は・・?」
意味がわからないと
???を全員浮かべていた。
「とにかく、食べましょう。」
全員でいただきます。の挨拶をして
食べはじめた。
味は問題ないようで
おいしいと食べてくれて安心した。
「ご飯食べ終わったら
少しして、また服とその他
日用品を買いに行きます。
今度は青峰くん、緑間くん
紫原くんの。」
「俺たちの〜?」
「はい、これから住むんですから
洋服がないと困りますからね。
下着とか。それらを買いに。
その後は夕飯ですね。
後は・・その後皆さんに
見せたい物があります。」
「見せたい物?」
「はい。後のお楽しみ、ですね。」
クスリと笑って内緒だと
人差し指を唇に持ってくる。
【・・・・】
「??・・皆さんどうかしました?」
目を見開いて固まる者
顔をほんのり赤くする者
ジッとこちらを見る者。
不思議で首を傾げれば・・
「なんでもないです。」
と、黒子くんが首を横に振る。
まぁ、なんでもないなら
なんでもないのだろうと思い
料理を口に入れた。