第2章 人数が増えました、仲良くなりましょう?
「ちょっと待て!!」
「何ですか?」
「まだここに住むなんて
言ってねぇぞ!!
お前を信用なんてしてねぇ!!」
ハッキリと言って
こちらを睨みつけてきた。
小さく息をはく。
「青峰くん、藤宮さんは
悪い人じゃありません。
だから、一緒に住まわして
もらいましょう。」
「テツ、お前は信用しすぎなんだよ!
いきなりこんなことが起きて
こいつを信用しろだと?
無理に決まってんだろーが!」
「そうなのだよ。一緒に住むなんて
考えられないな。」
あぁ・・面倒くさい。
信用されないのも分かってるし
信じられないと思うのも
分かってる、けど・・
唯一の仲間である彼らを
信用しないのは、気に入らない。
「だったらここから出ていけばいい。」
「藤宮さん!?」
面倒な事はごめんだ。
突然の豹変に驚いている彼ら。
普段敬語で話しているから
当たり前だろう。
元はこんな感じだ。
いつもは意識してこの口調を
消して敬語にしているが
キレるとこうなる。
「ここを出て住む場所を
探せよ。別に止めはしない。
そこに泊まる場所に必要な
お金は当然あるんだろ??」
「・・・・」
「私を信用しろなんて
言ってない、ただお前達の
仲間は信用しろよ。
彼らはお前達の事を思って
言ってくれてるんだろ?
それすら分んないのか?
このバスケ馬鹿が。」
「なっ!?」
「なんだと!?」
「・・・」