第2章 人数が増えました、仲良くなりましょう?
眠い・・
あくびを漏らしながら
洗面所に向かい、顔を洗う。
冷たい水に眠気が覚めたような
そんな気がした。
顔を拭いてキッチンに向かう。
紅茶を用意しながら
彼らの事を考えた。
きっと、信用していないだろう。
この状況に混乱してるはずだ。
突然知らない場所に来て
理解して下さいと言われて
はい、と頷ける訳がない。
カップを用意して紅茶を入れる。
それを自分の部屋に持って行く。
「お話はすみました?」
「あぁ・・」
自分の部屋に戻って
立ち上がろうとしている
赤司くんに聞けば微妙な表情。
彼らを見る、警戒心がバリバリで
こっちを見ていた。
「なるほど、分かりました。」
頷いて、紅茶をそれぞれ
彼らの目の前に置いて座る。
受け取って、口に入れるのは
赤司くん、黒子くん、黄瀬くんの
3人だけ。
「それじゃ、改めまして
私の名前は藤宮晴華といいます。」
ぺこりと頭を下げる。
「彼らは、青峰大輝に
緑間真太郎、それから紫原敦だ。」
赤司くんからの名前の紹介に
一つ頷いて彼らをそれぞれ見る。
やっぱり、カラフルだ。
「説明は聞きましたよね?」
「んなもん、信じられる
訳ねーだろ。」
すかざす、青峰くんから
返って来た。
「信じられないかもしれませんが
君たちは間違いなく
別の世界から来たんです。」
「その証拠はどこにあるのだよ。」
眼鏡をカチャリと持ち上げ
鋭い目でこちらを見る緑間くん。
最初にやってきた
黒子くん、赤司くん、黄瀬くんにも
見せた黒子のバスケを
彼らにも見せた。
「俺がいる〜」
自分ソックリな姿を見て
目を見開いて、ビックリりしている。
当然の反応に頷いて。
「ここでは君たちは
漫画のキャラクターなんです。」
「・・・・」
「信じられませんが
これが、真実です。
朝食を食べ終えたら準備をして
君たちの服と日用品を買いに行きます。」