第1章 初めまして・・・?
穏やかな時間を過ごし
お風呂がたまった。
「それじゃ、一緒に
入ってきてください。」
彼らにそう伝えて
寝巻きと下着を持って
お風呂に行ってもらう。
それを確認してから
私は、片付けをすませようと
リビングに向かった。
水を流す音と食器の音しか聞こえない。
静かだなぁと思う。
それは、そうか・・・
誰かがいるということは
それだけ賑やかになる。
1人が好きだから、嫌になるかと
思ったけれど、案外そうでもなく
スムーズに行ってる事が意外だ。
そこでふと、考えた。
確か漫画では、まだいたはず。
カラフル集団が。
もしかしたら・・・
まさか、な。
嫌な予感がして
考えを打ち切った。
洗い物を終えると
お風呂から出た彼らが
戻って来た。
「あ、お湯どうでした?」
「ちょうど良かったです。」
「疲れが取れたよ。」
「最高っス!気持ちよかったっス!」
それぞれの感想に良かったと笑って
私も入ろうかと思ったけれど・・
「あぁ、そうでした。
君たち、寝るときはベットと
床で布団を敷くのと、どちらが
いいですか?」
「選べるのが?」
「はい、一応3人くらいなら
折りたたみ式のベットがあります。」
そう言えば、彼らは顔を見合わせ
考え込んだ。
どちらにしても、用意は
するつもりだから、悩まなくても
いい気がするけれど。
「決まった。」
「はい、どちらにします?」
「床でいい。」
「そう、ですか?」
「あぁ。床でなら
僕たちが自分で布団を用意する。
場所を教えてくれないか?」
「はい、分かりました。」
彼らは何でも自分で
やりたいんだなと、思いつつ
寝室に案内する。
「ここが、寝室です。」
「ここも広いっスね・・」
「3人でも楽に寝れそうです。」
「ここに、布団があります。」
クローゼットを開けて
布団を見せれば、彼らは頷いて
それぞれ手分けして持ち出す。