第1章 初めまして・・・?
「ひ、広い・・・」
「一人で使うには確かに
広いですねぇ。」
「一人で使わなくても
広いと思います・・」
「とりあえず、掃除を始めましょう。
手分けして、早く終わらせて
お風呂に入りましょうか。」
桶に、水を入れて辺りに適当にまき
洗剤をまいて彼らにスポンジを渡し
私もスポンジ片手にしゃがみこむ。
「スポンジなのか?」
「はい、これじゃないと
傷がついてしまうので。」
「分かった。」
テキパキと床を擦っていく。
一人でやるより
こうして、誰かと一緒に
掃除をするのも
いいかもしれない。
自然と笑みが溢れる。
「よし、こんな感じで
いいですかね。
それじゃ、水をまきましょう。」
綺麗になったお風呂場に
大満足だ。
うんと、小さく頷いて
彼らにお礼を言う。
「ありがとうございました。
おかげですぐ、終わりました。」
「役に立てて良かったです。」
「それじゃ、湯をためましょう。」
一応、バスルームと
露天風呂にお湯を流す。
「よし、お風呂がたまるまで
休憩しましょう。」
そう言って、リビングに戻る。
皿洗いをしようと思ったけれど
彼らがお風呂に入ってからでいいか。
それにしても・・眠いな。
睡魔が限界に近いな。
シャワーだけにしようか。
あくびを噛みしめて
紅茶の用意をする。
ふと、彼らへと視線を向けた。
黒子くんと、赤司くんは本を読んでいて
黄瀬くんはゲームをしている。
今が人気の三◯◯双だ。
バスケのゲームでも
するのかと思ったけれど
そうでは、ないらしい。
いや、私の偏見だろう。
テーブルの椅子に腰を下ろして
紅茶が入ったカップに口をつける。