第1章 初めまして・・・?
「マジッスか!?」
「自宅に露天風呂だなんて
聞いたことありません。」
「確かにそうですねぇ。
まぁ、露天風呂使わなくても
構いませんから。」
とりあえず、掃除をしよう。
服を捲って、お風呂場に向かおうと
歩き出す。
「??」
ピタリと足を止めた。
「・・・あの?」
「ん?どうしたんだ?」
何平然と聞いてるのやら・・
呆れつつ、表情には出さず
疑問に思った事を問いかけた。
「私についてきてるみたいですけど・・」
「あぁ。僕たちも一緒に
掃除をするからな。」
・・・なんだって?
「いや、大丈夫ですよ?
私一人でも。」
「そうはいかない。
この家にお世話になるなら
できることは手伝いたいんだ。」
・・・律儀だねぇ。
小さく息を吐く。
良い子なんだろうけど
義務みたいになられても困る。
そんなつもりでここに住まわせた
訳じゃないから。
まぁ、今回の所は折れた方がいいか。
「わかりました。
それじゃ、お願いします。」