第1章 初めまして・・・?
「おいしいです。」
「でしょ!でしょ!?」
「何故涼太が反応するんだ?」
美味しい。という言葉に
自分で作った訳でもないのに
何故か嬉しそうに笑う黄瀬くん。
それは、赤司くんも思ったのか
同じことを言っている。
「いや、さっき味見したんス!」
「黄瀬くん・・・」
「お、俺が食べたいって
言った訳じゃないっスよ!?」
「私が味見をして下さいって
言ったんです。」
美味しくなったら困りますから。と
小さく笑ってご飯を口に入れる。
みるみるうちに、お皿から
お料理がなくなって、完食。
よかった。
片付けも、彼らが手伝ってくれて
何だか、申し訳ない気がした。
私がやるのに。
洗い物は後にして
お風呂のお掃除でも
してこようかな。
「私は、お風呂の準備
してきますね。」
「お風呂の準備、ですか?」
「私の家にはお風呂が
2つあるんです。」
「ふ、2つ!?」
目を見開く彼らに
苦笑いをして頷く。
「1つは、露天風呂
1つはバスルームみたいに
なってるんですけど
最近、露天風呂の方を
お掃除してなかったので。」