第1章 初めまして・・・?
「片付け終わったっスー!」
元気な声が聞こえて振り返る。
黄瀬くんがキッチンに顔を
ひょっこり出していた。
「あ、終わりましたか?
黒子くんと、赤司くんは?」
「まだ、片付けしてるっスよー
あともう少しで終わるっス!」
「そうですか。
黄瀬くん、ちょうど良かったです。
こちらも料理ができました。
最後に味見をお願いしていいですか?」
そう言って、小さなお皿に
スープを入れて、渡す。
黄瀬くんは、えっ!とビックリしながらも
受け取って少し、戸惑った後
口に入れた。
「あ、美味しいっス!」
キラキラした笑顔で言う。
それに、安心して笑った。
「口に合ったようで良かった。」
小皿を受け取って、火を止める。
よし、完成だ。
それと同時に、黒子くんと赤司くんも
終わったのか戻ってきた。
「いい匂いですね。」
「ちょうど良かったみたいだな。」
「あ、終わったみたいですね?
さぁご飯にしましょう。」
テーブルに出来た料理を並べて行く。
彼らも手伝ってくれたので
すぐに終わった。
「あ、藤宮さん。
ご飯の量、ありがとうございます。」
「いえいえ、黒子くんは
少食でしたもんね。」
それぞれに合わせたご飯の量を盛って
皆んなに渡し、最後に自分の分を置いて
席についた。
「それじゃ。」
「「「「いただきます。」」」」