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これが、逆トリップですか・・・

第8章 穏やかな時間


それが、結果的に
黒子くん達への優しさに
なったなら、それでいい。

無理に説明する必要もない。


私は、ここにいてもらうことを
決めたのは、確かなのだから。


「不便じゃありませんか?」


「いえ、不便な事は何も。」


ハッキリと答えた黒子くんに
私はそうですか。と言い紅茶を飲む。

時刻は深夜になりつつある。
明日は何時に起きようか。
小さく欠伸を漏らした。


「そろそろ、寝ましょう。」


「そうですね。もうこんな時間
黒子くん夜更かしですよ。」


「藤宮さんも、です。」


顔を見合わせてクスリと笑う。
カップは明日片付けよう。


「それじゃ、黒子くん
おやすみ。」


「お休みなさい、藤宮さん。」


黒子くんは、ぺこりと
頭を下げて寝室に入って行った。
それを見て、私も寝室に入る。

布団に入ると、すぐに
睡魔がやって来た。

アラームをセットしていない。
起きれるだろうか・・・
けど、睡魔が動きの邪魔をする。

まぁ、いいか・・・

時間になれば、起きれると
私は目を閉じて睡魔に身を委ねた。






















夢を見たー

一冊の本が開きそこには
誰かの顔が浮かんでいた。
ボヤけていて分かりにくいけれど
どこかで見たような気がする。


この夢はなんなのだろうか。
っというより、これは夢?
本は淡く光って消えて行った。




























「ん・・・」

小さな物音に意識が浮上する。
それと同時に香った匂いに
私は目を開けて体を起こす。

時計を見た。
時刻は5時30分。

こんな時間からどうしたんだ?


布団から出て部屋を出た。





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