第1章 初めまして・・・?
お願いしたのが良かったのか
食べ終えて、お店に出たけれど
誰にも声をかけられなかった。
面倒な事にならなくてよかったと
安堵する。
「食べたばかりですぐですけど
夜ご飯は何がいいですか?」
「なんでもいいっス。」
「僕もなんでもいいです。」
「僕は、和食がいいな。」
「そうですか、それじゃ
今日は和食にしましょう。」
スーパーに寄って
和食の料理の材料を次々と入れていく。
カゴは親切にも、赤司くんと黄瀬くんが
持ってくれている。
和食以外の物も適当に買って
会計を済ませる。
大量だから、ちょっと
袋に入れるのも、一苦労。
彼らが手伝ってくれたから
すぐにすんだけれど・・
この容姿で、このメンツで
袋に入れてる姿はなかなか
目立つもので、視線が痛かった。
「よし、それじゃ行きましょうか。」
買い物袋を持とうとしたけれど
空振り。
ん・・・?
視線をうつせば、彼らが全て
買い物袋をもっていた。
「あ、いいですよ?
私も持ちますから。」
「大丈夫です。僕たちだけで
持てますから。」
黒子くんにキッパリと断られて
黄瀬くんも、赤司くんも
首を横に振るから仕方なく
手ぶらで歩く。
なんだか、申し訳ない気がするから
再度言ったけれど・・
「ダメです。」
「俺らが持つから大丈夫っス。」
「これくらい、僕たちだけで問題ない。」
と、返されたので諦めた。