• テキストサイズ

ハイキュー!!影山飛雄*裏*R18☆

第2章 ミラクルとハプニング


保健室に駆け込んだあたしは佐川先生にびっくりされたものの、何とか治療を終えた。

「女の子が顔面でボール受けるなんて駄目よ。傷残ったらどうするの?」

「はい。すみません。」

「いいえ。何か試合中に考え事でもしてたの?」

メガネ越しに鋭い視線が向けられた。すべてお見通しと言われている程に。そういえば、目は口ほどに物を言うってことわざがあったっけ…。

「えぇ。ちょっと…。」

「へぇ〜。まぁ、あなたが考えてる程、相手が深刻に考えることはないと思うけどね。」

「へっ?」

「今にわかるわよ!ほらっ、早くいかない試合おわっちゃう。」

「え?は、はい!ありがとうございました!」

ひぇー早く戻らないと!

「頑張ってね。黒蝶ちゃん。」

佐川先生がそう呟いた声があたしに届くはずも無く…

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「遅くなりましたぁ!選手交代でお願いします。」

「凛ちゃん!良かったあ。来てくれて。補欠の私が入ってから点いっぱい取られちゃって…。」

悠里が泣きそうになりながら話すものだから、点差を見てみると…
げっ!15対5て!三倍ですけど?!

「悠里…。大丈夫だよ。この点差必ずひっくり返して優勝してみせるから!悠里の努力は無駄にしない!」

「…うん。ありがとう凛ちゃん。頑張って?」

「頑張るよ!」

そしてあたしは再びコートへ戻った。
けど、正直この点差をひっくり返すのは中々厳しい。

「おい。」

「へ?」

「へ?じゃねぇよ。…傷は?」

「あっ、大丈夫です。お騒がせしました。」

「全くだ。…点差見たか?」

「うん…。」

「お前、スパイク打てるか?」

「打てるよ。」

「よし。じゃ、反撃すんぞ。」

「…了解!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「ハァハァ…」

今は20対18…中々点差が詰まらなくなって来た。このままじゃまた離される。何かいい手は…。
その時、佐川先生の言葉が響いて来た。
"あなたが考えてる程、相手が深刻に考えることはないと思うけどね。"
本当にそうだろうか?あたしは最後の切り札にかけることにした。
/ 27ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp