第4章 新吉原で…
第三者side
鮫男
「来週また来るそれまでに見受けの準備を進めておくんだ」
鮫男はそう言って外套を翻して出ていった
宗次郎
「あの人外套の中に刀持ってましたね
お金方治さんより積んだのかな」
『殺気飛ばしてましたね、随分弱い殺気でしたけどね』
宗次郎と桜が襖の裏から出ていき、変わらない笑顔のままそう言った
華火
「姐さぁん見受けだって!苦界(ここ)から出られるよぉ!!
おめでとぉぉぉぉ!!」
華火、あかり、かがりは華焔に飛びかかりながら言った
華火
「良かったね姐さぁん」
華焔
「……ありがと」
華火はただ一人の姐さんの身受けに嬉し泣きをしていたが、華焔の表情は対称的に暗かった
志々雄はその様子を見ていた
華焔の表情に少しの疑問を持ちながら……