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素敵ゴト。

第1章 始まりは。


ソコに目をやると確かに
"遅刻した生徒は裏口でインターホンを鳴らして入ってきなさい"
と、かいてある張り紙があったのだ。



それも、すごく目立つ場所に。
自分でもなんで気づかなかったんだろうと不思議で仕方ない。



そうこうしている内に私は自分の世界に入っていたようで、
急に耳に入ってきた「おい!」と言う言葉に
跳び跳ねるくらい驚いてしまったのだ。



「なに、あんたお笑い芸人でも目指してんの?」
あきれたように青年がいい
『なっ…。そんな訳ないでしょ!』
まぁ、普通に考えてふざけていっているのだろうが
なぜかイライラしていた私は少し口調がつよめだった。



「そこまでおこる?」
と言わんばかりの青年を横目に
私は校舎の周りをぐるっとまわって裏口へと向かった。



そういえばあの青年は何故あそこにいたんだろう?
ここの生徒なのだろうか。
そう言えば制服を着ていたような気もする。
ここにきて自分の注意力の無さを強く実感した。



まぁ、嫌なコトは忘れてしまおう。
そう自分に言い聞かせインターホンを押した。
初めて聞く図太い声に『ひゃっ』と言ってしまった私だったけど。
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