第2章 *同棲初夜【黒子テツヤ】*
「イきましたね、可愛いです」
大きく胸を上下させるさんの頭をよしよしする僕。
ちょっとだけムッとした顔をされるんですけど……
照れているだけなので気分は害しません。
それよりぼんやりとこっちを見つめて来る眼差しが熱くて、僕まで伝染しそうです。
「大丈夫ですか?」
「はぁ……はぁ……うん……」
「また直ぐイっちゃうかもしれませんね。今はかなり敏感ですから」
「ひゃっ!」
対策万全の自分を当てがうと、「え、もう?!」と言わんばかりにビクッとされてしまいました。
慌てて謝るさんは、どうやら当てられただけで感じてしまったそうです。
「嫌じゃないよ…!今のは違うから…!ごめん……」って必死になっています。
怒っているわけじゃないのに。
「分かってます。だからそう謝らないで下さい」
「でも逃げちゃったし……」
「反射的に動いてしまっただけだと思います。気にすることないですよ」
「うん……」
「じゃあ改めていきます。片手握って下さい…っ」
「んっ、あぁ…っ」
前に言いましたが……僕、さんの前ではどうしても疼いてしまいます。
それは彼女が可愛くて大好きでしょうがないからなのですが……
そんな人とこれから毎日一緒に寝れると思うと……
毎晩凄い事になりそうです。
*次へ続く*