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【黒子のバスケ】甘い秘事【裏*R18】

第4章 *初めては恥じゃない【伊月俊】*


伊月side



「伊月先輩!練習お疲れ様でした!」

「ありがとう。ちゃんも」



オレは今……してはいけない恋をしている。

一つ年下の彼女に惹かれて、ここ数ヶ月自分の想いと格闘していた。


明るくて、気配りが出来て、でもちょっとそそっかしい。
そんなちゃんが……好きなんだ。

凄く凄く好きなんだ。


でも……



「おい、彼氏来てるぜ」

「ホント?!ありがとう火神くん!じゃあ伊月先輩、また明日!」

「ああ、またな」



ちゃんには彼氏がいる。

オレは分かってて惚れてしまったんだ。


ダメだ。
好きになるなんて迷惑だろ…!
ちゃんの事はただの仲間だ。


彼女と話す度にこう自分に言い聞かせるけど、否定すればする程深みにハマってしまう。


バスケ優先にしてたオレがここまで1人の女の子に魅入られるとは……。



「おい伊月、残るかー?」

「あ、ああ。そうだな」

「……いいのか、このままで」

「いいも何も……ちゃんには彼氏がいるだろ」

「まっ、毎日ダジャレ連発して未だ嫌われてないだけマシか」

「酷いな日向……」

「しかしお前に好きな人が出来るとはな」

「何その意外そうな言い方」

「だってお前、女にデート誘われても断ってただろ。興味ねぇのかと思ってた」

「まあ出掛けるくらいなら練習してたいとは今でも思ってるよ。けどあの子とだったら行ってみたいとも思える。楽しいだろうな……」

「……」

「な、何?その白い目」

「伊月死ね」

「何で?!オレ今ダジャレ言ってないよね?!」
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