第3章 *オレを変えた人【原 一哉】*
*おまけ*
「ー……って、もう飯食ってんのー?」
「ん?!一哉…!」
「一緒に食おうと思ったのにー」
「ごめん。来ないかと思って……」
「しかも1人で……ぷっ」
「わ、笑わないでよ…!」
「友達いないんですかー?」
「いるよ!今日は皆彼氏と食べる日なの」
「何それ、そんな日があんの?」
「うん。いつの間にか決まってて」
「その間こうして寂しく食ってたわけ?」
「まあね……。でも慣れたから大丈夫」
「あー……ごめん」
「え?」
「いや、オレがいんのにさ」
「いいよ。仕方なかったし」
「でも今日からいるしいいっしょ」
「うん…!」
「その……もう寂しい思いはさせないから」
「……」
「何、黙らないでほしいんですけど」
「いや……嬉しくて…っ」
「ちょ!泣くとか勘弁して!」
「ごめんっ……」
「……、ちょっと場所変えよ。来て」
「どこ…?」
「さー、わかんない」
「わかんないって……」
「ただ……今のお前の顔、誰にも見せたくない」
*終わり*