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トリック・オア・トリート?

第1章 バイオレンス・オア・トリート








衣装に着替え終わったエルヴィンの部屋の扉がノックされたので、
ウキウキとした足取りで扉を開けると
そこには白猫に仮装したナナシが佇んでいた。


頭には白い猫耳、形の良い小ぶりなお尻には白い尻尾、
白い短パンを穿いて露出が無いように白いストッキングを
身に着けているが、生足に近いのでどうしても色気を感じてしまう。

首から胸元が白いフワフワで覆われていて、
ナナシにはとても似合っている仮装だった。


「ハンジに・・・着替えたら一番にエルヴィンの所へ行けと
言われて・・・・」


そこまで言ったナナシはエルヴィンの姿を見て、
言葉を失う。

エルヴィンの事だから、吸血鬼とかそういう紳士的な仮装を
するのかと思っていたが目の前にいたのは、
とてもワイルドな狼男だった。

金色の狼の耳と尻尾を付け、
大胆に肌蹴た胸元からは男らしさが溢れていて、
鍛えぬかれた肉体美がクラクラしそうな程エロかった。

首から掛けた毛皮のような物をヒラヒラを
ナナシに纏わり付けてくる様は、誘っているようにも見え
思わず赤面してしまう。


「どうかな?私の狼男は?」

「・・・・に、似合ってる・・・ぞ・・・」


ぎこちなく視線を逸らしたナナシの頬を掴んで、
自分をちゃんと見るように固定すると、
ナナシの蒼い瞳が大きく開いた。


「ありがとう。君もとても可愛くて素敵だ。
食べてしまいたくなる程に・・・ね」


エルヴィンは自然な動作でナナシの腰を掴みお尻もスルリと撫でたが、
ナナシは彼の色気に当てられてボーっとしてしまっていた為
抵抗が一瞬遅れる。

我に返ってエルヴィンから身体を離すと、
ナナシは気を取り直して両手を差し出し
(両手は白い肉球グローブが嵌められている)
ハローウィンの伝統(?)であるお菓子を強請った。





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