第1章 本編
「/////」
「俺を潰した罰だ!」
「・・・・・ってやっぱり怒ってたんじゃん!」
真っ赤なりんごが2つ膨らんだ。照れながら俺を叩いた。叩かれたのに何だか幸せだった。
「さぁて、早く飯食って教室行くぞ?昼休みが終わる。」
不二子といるからだろうか?時間が早く過ぎた。昼休みがとても短く感じた。俺はパンを頬張りながら、横で一生懸命食べ急ぐ不二子を見ていた。
「な、何?」
「別にぃ?可愛いなぁって思ってさw」
「もう・・・///」
2人で駆け下りた屋上からの階段が短く感じた。俺たちは授業が始まる30秒前に教室に入った。
放課後───
「岳人?いいことあったか?」
忍足が突然言い出した。
「ななな何で!?」
何故か俺は動揺していた。動揺する理由はただひとつ…
「岳人、不二子にキスでもしたやろ?」
「ききききききキスなんて、してねぇぜ?!」
はっきり動揺した後、ちょっと強がったのがマズかった。
「何やキスしたんか」
「侑士には関係ないだろ!お、俺のかか彼女なんだし!ききキスのひとつやふたつ…」
俺は全身から火が出てるんじゃないか?というくらい赤くなった。が夕日のおかげで上手く侑士を騙すことができた。まぁ照れてる何て侑士には絶対秘密だけどな!
「あ…」
俺らの話し合っている所へ偶々不二子がやって来た。
「不二子やん」
「…忍足くん、と岳人・・・・・///」
「!?///」
ちょっ!今の反則だろ?不二子、何照れてんだよ!可愛いくてたまんねぇ…このままどこかに連れ去りたい…
「あ~岳人?部室に忘れ物したみたいや。先帰ってえぇよ。ほな!」
そういうと忍足は早々に立ち去って行った。
(…ぽか~ん…)
俺達はその場に立ち尽くしてしまった。2人で目を合わせて何だか可笑しくなった。
「ぷっ」
「あはっ」
そして大声で笑い転げた。お腹を必死におさえながら、涙を拭った。