第1章 本編
「私がどうしたって?」
「!?」
俺は思わず固まってしまった。
「なな何で不二子がいんだよ!?」
「ん?私、忍足に『岳人が部室で待ってる言うてたで』って言われたから来たんだけど…」
"───クソッ!"
俺は忍足に填められてしまったらしい。しかも、俺の悩みの種を…
「それで、どうしたの?私呼んで」
「な、何でもねぇよ!」
「何にもないのに呼んだの?」
「俺は呼んでねぇし!不二子、侑士にしっかり遊ばれてるなぁ…可哀想」
俺はため息をもらした。不二子は意味解んないんだけど状態で俺を見つめている。
「な、何だよι」
「…はぁ…やっぱり填められたかぁι」
不二子はちょっと悲しそうな顔をした。俺はドキッとした。心臓を鷲掴みされたような感覚を覚えた。
「…き、気付いてんなら来なきゃいいじゃんι」
俺はタジタジしながら不二子に向かって言った。勿論内心ドキドキしていた。
「だって…ちょっと期待しちゃっ…ううん。何でもない…」
「?」
俺は頭を傾げた。不二子が話を打ち切ったのがどうしても気になって気になって…
「何に期待してたんだよ?」
「っ!!」///
不二子はビクッとした。不二子の顔が真っ赤に染まり俯いてしまった。俺は少し後悔をした。
「ゴホ…」
俺は軽く咳払いをした。
「あのよ、不二子?俺はおま 「岳人が好き!!」 Σ!!?」
俺は言いたいことを遮られ、重ねて愛の告白をされ…かなり動揺している。
「ん?えぇ~と・・・・・・・・///」
俺は突然顔から火が出たかのように真っ赤になった。不二子は真っ赤な顔で俺を見つめている。瞳は潤んでいた。
「ち、ちょっと待て!?落ち着け?な?」
俺は不二子を落ち着かせようとした。もちろん、自分も落ち着く為に・・・