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3ヵ月に1度の涙の理由
第1章 あなたにあげる、リンドウを
「なー聞いてるかあ?」
アキトは返事のない私に再度電話の向こうから声をかける。
「聞いてるよ。うち、来るの?」
うちからアキトの家まで、歩いて15分くらい。
私の部屋は比較的綺麗。
というか、此処2週間位は綺麗にしてある。
「あと5分で着くからあ」
またですか。アキトはいつも許可をとるのが遅い。
きっと、家に向かいながら電話かけてきた。
きっとじゃなくて、いつもそう。
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