第2章 3ヶ月に1度の内緒の話。
「寝ていいでしょ?」
私は再度確認を取る。
アキトは私のおでこに軽く口付けてから優しく頭を撫でてくれる。
「寝ろ。寝ろ。アズサは俺を怒らせる前に寝たほうがいい。
でもさ、アズサ、彼氏つくりなよ」
いつものお決まりになったアキトの台詞。
これで何回目かなんて覚えてないくらいに聞き飽きた台詞。
私はそれを聞いてから隣で横になったアキトにぴったりと寄り添う。
アキトの体温って温かいな。
落ち着く。
そして、3ヵ月後を楽しみにしながら、いつもこう答えるんだ。
「アキトも、早く新しい彼女できるといいね」