第2章 3ヶ月に1度の内緒の話。
「おい、酔っ払い、離せよ」
「酔っ払ってるからいいじゃない」
酔っ払った私の腕を引き剥がすアキト。
「酔っ払ってるからいいのは、俺も一緒」
剥がされた腕をそのまま掴まれてそのまま組み敷かれる。
さっきまで泣いてたくせに。
ちょっとした衝撃に頭がくらっとする。
やばい、今日本当に飲みすぎたわ。
「まさか、マジで寝るとかじゃないよね」
あんたが寝るって言ったンじゃん。まあ、分かってるけど。
今までのお酒も、話もただの序盤であって
多分これが目的。アキトもそうだけど、私も。
間接照明しか灯っていない薄暗い部屋で。