• テキストサイズ

『  』に溺愛される少女がいたそうですよ?

第13章 はい、じゃんけんです。


テファニーを部屋に入れ
小さいテーブルに備えられている椅子に座られる


空は
まだ眠そうに左右に揺れている白
まだ自分の格好になれずに赤らめている
花のいるベッドに座り
片足の膝を立て
そこに寄りかからせるように
花を抱き
白はその逆のほうに寄りかかり目をつむる



ステフ「………どういうことですの?」

空「何が?
あ、一応言っておくけど俺ら兄妹だからな?

花は、俺のだが」

白「……違う、白…の」


『あはは…』

勝手な話に笑う花

ステフ「……どうでもいいですわ
そんなこと

それより
昼間のことですわよ

すれ違いざまに言いましたわよね?
『イカサマされてる』って」


白「やっぱり……負けた?」


ステフ「えぇ………
えぇ、負けましたわよ!
コレで何もかも終わりましたわよ!」

立ち上がり、叫ぶ


『わぁ!』
びっくりした花は
空の服をギュッと握った


空「あー、寝不足だからあんまり
叫ばないでくれ」
と、花の背中をさする


しかし
なおも甲高い声で怒鳴る
ステフ「イカサマしていたことが
わかっていたなら、その内容まで
教えてくれたっていいじゃないですの!
それを、バラせば勝てましたのにー!!」


ムスッとしながら
空「……『十の盟約』その八
ゲーム中の不正発覚は敗北と見なす、か」



すなわち
証明できなければ敗北と見なされない

ステフ「おかけで黒星ですわ!
これで国王選定から外れましたよ!」

白「……つまり、
……まけて、くやしいから…やつあたり?」


ステフ「っ!」

図星だ

/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp