第10章 イカサマはお兄様には通用しません。
白「………にぃ…ズルい」
空「あ?
おまえまで、なんだよ」
花も少し白と同じ気持ちで
女の人から貰った巾着を持っている
ロイヤルストレートフラッシュ
あんなすごい手札
なかなか運だけで出るわけがない
だか――
空「『十の盟約』その八、
ゲーム中の不正発覚は、敗北と見なす
つまり
発覚しなければ使っていいわけだ
あんな簡単なイカサマをして
実際、バレずに勝ちを取った
確認できたことはいいことだろう?」
花は苦笑いしながら
『そんな実験みたいに…
空白のゲーム強さがなかったら
大変なことになってたね』
空「空白に、敗北と言う二文字はない」
と、ドヤ顔で言う
『これで
軍資金が少しできたし、よかったね』
白「……にぃ、こっちの、お金…わかる?」
空「わかるわけねーだろ
でもまぁ、任せとけ
そういうのは兄ちゃんの領分だ」
またしても、ドヤ顔だなー
と花は思った
そして、3人は酒場兼宿屋のなかに
入っていった