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『  』に溺愛される少女がいたそうですよ?

第5章 にょいっと手が出るのはいかがのものか


苦々しい記憶が2人の脳裏に奔る。


生まれつき出来の悪い兄、空。
そのため、人の言葉、真意を読むことに
長けすぎた…

生まれつき高すぎる知能の妹、白。
それに真っ白い髪と赤い瞳も相まって
理解者が居なかった…


そんな2人に
笑顔を見せ、素直な言葉や
みんなが気味悪く思う才能も
キラキラした目ですごいと喜んでくれた花



花がいなかったら…



黙って俯いてしまった白
花は優しく抱いて
空は頭を撫でてやる



妹を俯かせた相手に怒りを
叩きつけるようにキーボードを打つ空。
《大きなお世話さまどうも。
なにもんだ、テメェ》


テロン


返信
いや、答えになっていない文面が届く。



《君たちはその世界をどう思う?
楽しいかい?生きやすいかい?》
花だけが悲しい顔をした。


2人の答えは聞かずともわかっていたからだ。



「クソゲー」だと。




自分の存在は偉大ではないが
どうかわたしといるこの小さい空間だけでも
「クソゲー」とは言わないでほしいな…

と、2人背中を見る。
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