第20章 ジョジョってみたこいつらをナメるな
『ただの人間になら記憶改ざん、視覚閲覧みたいな
直接干渉する魔法ほど脅威的なものはないよ?
気づくことできないし…。
でも、その他の国との対戦予想するゲームなら
それは使えない。』
それは
対等な…__
対等に見えるゲーム
表面上ね
絶対に有利になるイカサマは仕込んでくる
しかも、察知されない
つまりは
相手に直接は干渉しないゲームということ
ステフとのポーカーのような
必勝の手ではないだろう
そうさせるためのケータイと花
空「理解できないケータイの意味と
人類にはない花の身なり。
あんなに堂々と見せてやったんだ
大いに悩んでもらわないとなっ!」
白「……ニヤリ」
さ
この兄妹、悪い顔
ステフ「でも、
こっちが圧倒的不利なことには変わりないじゃ
ありませんの?」
やっと理解してくれたか
と、思った3人
空「ああ、そうだな」
空白/花「『それがなにか問題でも?』」
長い時間座っていた姿勢を
少し正し、白をそばに抱き寄せ、
花を抱き直す
空「原理的に勝てないゲームでさえ
なければ『 』に敗北の2文字はない」
白「………ん」
『わぁー、白ちゃん!勝ったね!』
白は最高難易度の将棋アプリで完封したとこ
らしい
ピクッ
そんなことをしていると
何かに反応した花が振り返った
それはクラミーだった
『今の会話聞かれたかな?』
コソッと空に耳打ちをする
空「さぁな」
少し笑い、言葉とは裏腹に
大丈夫と言っているかのように
頭を撫でられた
白も大丈夫と頷いている
開口一番で、それは証明された
クラミ「単刀直入に聞くわ
あなた達、どこの間者?」
それを聞いて、胸をなで下ろす花
そして、自信を持って
その問いに答える
『答えると思ってますの?
お馬鹿でいらっしゃるのね』
花の珍しい挑発に
内心、ビビっている空たち
クラミー「…この国は渡さないわ」
『こちらこそ』
よろしくの合いの手のような
こちらこそをニコニコしながら
披露するその笑顔は
クラミーに花が何者なのか
悩ませる深い根となったようだ
クラミーは少しだけ嫌な顔をした