第16章 最愛の神ちゃん、空白のもの。
空「あー、てか、俺達と一緒で
ここへ来たのはついさっきで初めてだ
それに、大昔とか…
時代も何も合わないしな」
とは言うものの
自分の言葉に確信は持てていないような空
ステフ「私も、大昔の言い伝えとしか
あまり知恵はありません。
でも、おじい様の部屋の書物に
花様の風貌を示す肖像画を見たことが
ありますわ。
腰まであるピンクブラウンの髪
光の粒が集まる翼
二又に分かれる獅子の尻尾
そして
乙女の華を示す
胸の華の痣………」
『え?』
花は自分の胸へと視線を落とす