第7章 昨日の続き
「あぁ、はぁん……。きもちいい……」
彼は下のほうの指を少し早く動かしながら耳元で聞く。
「どっちが?」
「どっちもぉ……」
「こんなふうにされるの好き?」
「うん……」
「かわいい」
そう言って彼はチュッと音を立てて耳元にキスする。
どんどん私の身体の中が熱くなって声が出てくる。
「あっ、はぁっ。んっ、うぅん、いっちゃいそう……」
「いっちゃっていいよ」
「あぁん、いくぅ。いっちゃうぅ……、あぁぁん……」
私の身体はがくがくと震え、全身に快感がひろがってゆく。
私は自分の親指を唇でくわえ、その波を感じる。
彼は私のその手をのけ、口を開けさせ、舌を入れてディープキスする。
すごい……。
どうして私の欲しいものがそんなにわかるの?
気持ちよくて……、身体も、頭の中も全部溶けてしまいそう……。
彼は唇を離し、指でそっと私の唇をなでる。
私はゆっくり目を開く。
彼の瞳が目の前にある。
「昨日の続きしてもいい?」
彼が私の瞳をのぞきこんで言う。
私は首だけ動かして「うん」とうなずく。
唇に軽くキス。
そして「ちょっと待ってね」と言って身体を起こし、彼はコンドームをつけた。
そっとそれを私のところにあてがう。