第5章 冬の夕空
彼はいったん起き上がり、私に覆いかぶさるようにぎゅっと抱きしめる。
私の濡れたところを再び指でふれながら、耳元でささやく。
「気持ちいいの……?」
「うっ、うん……。きもちいい……」
「目を開けて」
目を開けると彼が私をじっとみつめている。
目を開けているのに夢をみているような不思議な感覚が私を襲う。
「ミシェル……」
私がつぶやくと、彼はにっこりと微笑んで唇に軽いキスをした。
そしてクリに指をあて、まわすようにゆっくりと動かす。
「あっ、ああんっ……。やっ、あん……」
強い刺激に思わずぎゅっと目を閉じる。
「目を開けて。僕を見て」
目を開けると彼がじっと私をみつめている。
「はぁっ、あん、あん、あぁ、ああん……」
彼の瞳をみつめながら私はいやらしい声を出し続ける。
地面がぐるぐる回りだすような感じがしてくる。
「だめっ。もうだめ。いっちゃう。いっちゃうよぉ……」
「うん……」
「いくっ。いく……。いっちゃうぅ……。ああぁぁん……」
私は目を閉じ、彼の腕をぎゅっとにぎり、そのものすごい感覚を感じていた。
一回目の大きな波が通り越した後に、小さな波が二回、三回とやってきて身体がガクガクと震える。
「んっ、ふぅ……。はぁ……。はぁ……。はぁ……」
彼が耳元でささやく。
「気持ちよかった……?」
「……うん。すごい。すごかった……」