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冬の夕空

第4章 お砂糖多め


「あ、あん、あ……。ん……。はぁ……」

もう声が止まらなくなってしまう。少しだけ早く、クリの上で円を描くように指が動く。

「あっ。やっ……。あん……。や……、いやぁ……」

「いや……?」

手を止めないまま彼が耳元でささやく。

いやじゃなくて……。いやじゃなくて……。

身体の中から、感じているところから、何かあふれてきそうな。
彼の腕をぎゅっとつかむ。

「あっ。あん。うん。あっ。やっ。あん、あぁぁん」

身体が勝手に大きく震えた。
全身に快感がひろがっていく。

「あぁ……。はぁ……、はぁ……。うん……」

呼吸をととのえる。
どこにも力が入らない……。

「いっちゃった?」

「うん……」

「かわいいね」

そう言って彼は私の頬を人差し指でつついた。
そして私の下唇を親指で押さえ舌を差し入れてきた。
舌をからませた……ディープ……キス……。

なにこれ……。なんでこんなに……。すごい……の?口の中が……。気持ちよすぎて……。息ができない……。

あごがガクガクと震える。全身は力が入らないまま。彼は口の中で激しく舌を動かす。
このまま息ができなくて死んじゃうかも……。
そっと唇が離される。
ゆっくり、少しだけ目をあけてみる。
ぼんやりとした視界の中に彼の顔がすぐ近くにあるのがわかる。
彼は私の目をのぞきこむ。

「どうだった?」

「き……ぃ……」

言葉がちゃんと出てこない……。

「うん?」

「……きもちよかった」

「うん」

彼は私の髪をやさしくなでてくれた。
そしてベッドから起き上がり私のクローゼットを開けて言う。

「服着る? どれ着るの?」

……どれでもいいよ。


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