第2章 第二章 禁断 澤村 大地
未羽:あっ!旭さん、こんにちは
少し照れながらでも、すごく嬉しそうな表情をする未羽。
俺はそんな未羽を見て少し胸がズキっと傷んだ。
未羽は旭の事が好きだ。
気の小さくて、見た目おっさんみたいで、外見と中身が統一していない、このへなちょこの事を本気で好きらしい。
旭を追って部のマネージャーにもなり、影で旭の事をいつも、誰よりも応援している。
が……。
あのへなちょこは全く気が付いて無いらしく、未羽も告白する事をためらっている。
スガはそんな未羽を見かねて相談に乗っているそうだ。
大地:あっ!そうだ。いい忘れてたんだが…。今日の練習は急遽無しになった!
俺は、はっとしいい忘れていた練習の事を皆に伝えた。
スガ:大地ー、そう言う事はもっと早く言ってくれよー
それを聞いたスガ達が、「もぉー」と膨れる。
未羽:清水先輩と陽向達は知ってるの??
未羽が続けて、そういうと、皆「そうだ!」と続ける。
未羽:お兄ちゃんって、最近なんか上の空だよね、しっかりしてよね!キャプテンなんだから!
と未羽は俺の背中を叩き、陽向達に知らせてくると走って行ってしまった。
スガ:ホントに、未羽ちゃんがお姉さんみたいだな、大地!
スガは再び俺を茶化す。